好きなもの、好きなこと

好きを言葉にする。残念なアラサー。

ぼごみん

あれはもう何年前のことだろうか。ソンジュンギさんのファンミーティングがピューロランドで催されると聞き応募しようか悩んだ遠い昔。俳優のファンミーティングにまで行ってしまったら、婚期を逃して取り返しのつかないことになる。俳優のファンミーティングという高い高い敷居を跨いだら自分は底なし沼に溺れてしまう。そう自分に言い聞かせ行きたい気持ちを必死に我慢した。。。のにも関わらず、、、いまこうして独身をエンジョイしている。ソンジュンギさんもとっくに兵役に行って、あっという間に帰ってきている現実。過去の自分に何かひとこと伝えられるのであるなら『ファンミーティングに行かなくても結婚できないから、行っておきなさい』ともちろん伝えるだろう。

2016年冬、また人生を試されるようなお誘いがやってきた。『応答せよ1988』をみてすっかりパクボゴム(以下、ぼごみん)のとりこになった私。無料で登録できるファンクラブに軽い気持ちで登録。すると2017年2月にファンミーティングを行うとご丁寧に連絡がきた。いつかのデジャブだ。ここで若手俳優のファンミーティングに行ってしまったら、間違いなく三十路も独身決定!!!過去の自分へ言い放ったひとことが脳裏によぎる。もはや『行かなくて結婚できないより、行って結婚できない』ほうが何か1つは叶えられているではないか!!!迷いに迷った末、一大決心をしてついに応募した。

そして後日、私は肝心なことを忘れていたことに気付いたのであった。ぼごみんはいま最も韓国で勢いのある俳優の一人。日本でもその人気は計り知れないもの。ファンミーティングに行きたい人はそれはそれはたくさんいて、応募した人全員が参加できるものではなかった、抽選であったのだ。私の日頃の行いがよほど悪いのか落選した。あれほど応募するか悩み苦しみ、近い将来を想像してきっと残念な三十路を迎えるであろうシュミレーションをし『ぼごみんに会えたから、結婚していなくても悔いはない』なんて痛々しい決め台詞まで用意していたのに。ぼごみんは私をお呼びでなかった。

物は考えようだ。ぼごみんのおかげで、ぼごみんがお呼びでなかったおかげで若手俳優の沼で溺れるどころか、片足も浸かることなく済んだのだ。俳優のファンミーティングというのは、どうやら自分には超えたくても超えられない一線であったようだ。ぼごみん、ありがとう。ますます好きになるじゃないか。テレビ越しに精一杯応援させていだきます。