本棚とブログ
誰かが言っていた。
『人のおうちにお邪魔したとき、可能であれば本棚をのぞくようにしている。絶対に見ることができない、その人の頭の中をのぞいている気分になるから。』と。
自分の本棚は恥ずかしくて見せられない。
好きな作家さんの本や映画化され話題になった本、あることに関心を持ち知識を習得するために買った本は見られても全然かまわない。
けれども、恋愛がうまくいかない時に手に取った本やマンガ、人付き合いに悩んだ時に購入した自己啓発本、漠然と生きることをテーマに書かれた本、(買ったけど読むことなくインテリアと化した洋書)は、何かにすがりつきたい自分が投影されているようで絶対に他人にみられたくはない。
もし購入した順番に本を並べたら、自分の精神面の安定期と不安定期まで曝け出すことになり、頭だけじゃなく心まで丸裸にされてしまいそうだ。本の大きさや作者、出版社、背表紙の色ごとに並べて、抱えている不安を微塵も感じさせない無機質な本棚にしたい。
散々こんなことを言っておきながら、このブログで自分の頭の中で考えていることを書き連ねている。自宅に招きいれることなく、自ら進んで頭の中を情報公開している。しかもインプットではなくアウトプット。よりいっそう惜しみなく曝け出している感がある。
人生は矛盾だらけ。